Marcus Fischer(マーカス フィッシャー)
プロフィール
マーカス・フィッシャーは、サウンドとビジュアルのアーティストであり、サウンドを創作、収集し、パフォーマンスやインスタレーションのための没入感のある重層的なコンポジションに変換する。露出したスピーカー、テープ・ループ、拾ったオブジェなど、サイトスペシフィックなアッサンブラージュが彼のインスタレーションの特徴であり、抑制と緊張のメロディーと対になっている。インディペンデント映画やマルチメディア・インスタレーションのための音楽を作曲し、ソロとコラボレーションの両方で数多くのレコーディングをリリースしている。2019年のホイットニー・ビエンナーレでは、パシフィック・ノースウエスト出身の唯一のアーティストとして、2つのサウンド作品と2つのパフォーマンスを提供した。インスタレーション・アーティストとして、型にはまらない予想外の方法で観客の時間と空間の体験に関わることに関心を寄せている。
recent:
“MASS” – mass shootings in the united states
Between “low flying owls” – book/cd
楽曲
Overlapse
コメント
私は2014年にアイスランドのレイキャビクでテイラー・デュプリーから坂本龍一を初めて紹介された。その紹介から数年間、私はRから時折メールやダイレクトメッセージを受け取っていた。リリースを祝ってくれたり、何か考えを共有してくれたりすることは、いつも驚きと喜びだった。2019年、私はポートランドとニューヨークを頻繁に行き来しており、しばしばRの家の近くに滞在していた。ある朝、向かいのレストランでブランチをご一緒したのだが、そのときにじっくりと話し合った最も印象的な話題は、コラボレーションの本質と、それにどうアプローチするのがベストなのかということだった。彼はコラボレーションの成功例と失敗例、そしていかに恐れを払拭し、信頼を受け入れなければならないかについて話してくれた。食事の後、彼が一番後悔しているのは、デヴィッド・ボウイと何年も離れて暮らしていたにもかかわらず、音楽でのコラボレーションを持ちかけなかったことだと話してくれた。私は幸運にも、2度にわたって龍一とコラボレーションすることができた。私は、彼が亡くなる前の週に、2度目のコラボレーションの完成したミックスを初めて聴いた。もしあの世があるのなら、坂本さんとボウイさんが一緒に何か美しいものを作っていることを願っている。