Kane Ikin(ケイン アイキン)

Kane Ikin

プロフィール
  www.kaneikin.com
  kaneikin.bandcamp.com
  Instagram.com/kaneikin

 メルボルンを拠点に活動する作曲家、プロデューサー、ライブ・アーティスト。
テクノ、トリップホップ、エクスペリメンタル・エレクトロニック、アンビエント、サウンドトラック、ジャズなど、様々なスタイルの影響を受けながら、彼の音楽はリズムとテクスチャーを折り重ね、ワイドスクリーンで、温かく没入感のある、重みのない衝突を生み出している。

 2012年以降、劣化して霞んだような「Sublunar」(2012年、12k)から、緊張感あふれるアトモスフェリックな「Basalt Crush」(2016年、Latency)、気体のようなリズムの「Modern Pressure」(2016年、Type)、探索的なシューゲイザー・テクノの「Sensory Memory」(2016年、Echovolt)まで、数多くのアルバムをリリースしている。最新作の「Boundary Curve」(2022年、Longform Editions)は、パーカッションとグラニュラー・シンセシスによる、ハーモニーと不協和音が同居するデュレーション作品である。

 ソロ活動に加え、ケインはポール・フィオッコとのエクスペリメンタル・アンビエント・デュオ「Solo Andata」、マイク・カッツとのダブ・テクノ・アウトフィット「Bad Channel」のメンバーでもある。

 将来のリリースに向けて新作を開発・制作するのと並行して、ケインは作曲家、プロデューサー、サウンドデザイナーとして、映画、ドキュメンタリー、現代広告などに作品を提供している。

楽曲
 Pulsari

コメント
 龍一が亡くなって間もなく、彼の作品やその印象、喪失感、エネルギー、ある要素から別の要素への変化について考えながら、この曲を書いた。彼はもうこの世にいないけれど、彼のエネルギーは、時代を超越した音楽の深いアーカイブと彼が残した印象を通して、私たちとともに旅を続けると信じたい。
この作品のタイトルは、磁極から電磁放射線を放出する回転中性子星にちなんで「Pulsari」と名付けた。この放射線は、ビームが地球を向いているときだけ観測することができ、灯台のように見え隠れしながら、おそらく暗くなってからずっと私たちの方を照らしている。