Federico Durand(フェデリコ デュランド)
プロフィール
アルゼンチンのミュージシャン。彼の音楽は、ミニマルで反復的なメロディーによって内省的な空間を作り出し、その循環的な性質は夢や庭園の秘密の生命に言及している。彼のライブ・パフォーマンスは、竪琴、オルゴール、カセット、シンセサイザー、小物、ペダルなどを使った即興演奏に基づく有機的な方法である。
アルゼンチン、ブラジル、ドイツ、ルクセンブルグ、ベルギー、コロンビア、フランス、スイス、日本でコンサートやレコーディングを行っている。Spekk(日本)、Home Normal(イギリス/日本)、Desire Path Recordings(アメリカ)、Streamline/Drag City(ドイツ/アメリカ)、Own Records(ルクセンブルク)、Hibernate(イギリス)、Dauw(ベルギー)、White Paddy Mountain(日本)、IIKKI(フランス)、12k(アメリカ)などのレーベルからCD、レコード、カセットテープでアルバムをリリースしている。また、自身のレーベルPudúを通じて、コンサート・ツアーの記念品としてカセットテープによる小規模で丁寧なエディションを制作している。これまでに、畠山地平、アンドリュー・チョーク、ステファン・マシュー、ILLUHAなどのアーティストとコラボレーションしている。
フェデリコ・デュランドと日本人ミュージシャンの伊達伯欣(ILLUHA、Opitope)は、アンビエント即興デュオ、メロディアを結成し、現在までに3枚のアルバムをリリースしている。また、北米のミュージシャン、テイラー・デュプリーとのデュオ「This Valley Of Old Mountains」は、2020年に12k(USA)レーベルからデビュー・アルバムをリリースする。
https://federicodurand.bandcamp.com
楽曲
Un niño escribió su nombre en el vidrio empañado
コメント
この曲は、山の中にある母の山小屋での午後に、シンプルなハンディ・レコーダーで録音した。トタン屋根に落ちる雨粒の音や、虫の鳴き声など、さまざまで不規則な音を聴くのは美しいひとときだった。その後、私は微妙なメロディラインを加えた。それは人生と同じで、儚い夢だ。
坂本龍一の音楽には、記憶を呼び起こす力がある。何年も前、私は幸運にもブエノスアイレスの劇場で坂本龍一とアルヴァ・ノトのコンサートに参加することができた。その夜の音楽は美しかったことを覚えている。雨のようにシンプルで、同時に複雑だった。坂本龍一の音楽と人生への感謝のメッセージとして、この作品を作った。